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真砂土の特徴と土壌改良

 本日は、真砂土(山砂)の土壌改良をしたいというお客様がお見えになりました。真砂土は水持ちに乏しく、肥料持ちも乏しい土壌で基本的に栄養素もない土壌で植物生産には少し厳しいところがある土です。豊田市はもちろん、愛知県をはじめ、東海地方より西側、西日本では広く真砂土地帯が広がっていて、西日本の人たちには馴染みの深い土だと思います。関東の様に、火山灰質でアロフェン質の土とは違い、真砂土は本当にそのままでは、劣るところがあります。粘土よりましですが…

 

 真砂土の特徴は、

①水持ちがわるい...水はけが一見、良さそうに見えますが、それはほぐれている状態での話です。真砂土は段々と締まっていき硬く表面がカチカチになっていきます。そうなると水が下層へ浸透しにくくなり表面にたまったり、周囲に流れていきます。時間をかけて少しずつ浸透していきます。これは、団粒構造が発達していない状態で、単粒の集まりの構造であるためです。ミクロ団粒やマクロ団粒が発達していないので、毛管孔隙という水を保持する隙間がありません。なので、鉱物がわずかに蓄える保水力以外には、鉱物と鉱物の間の隙間だらけで、重力水としてながれ出してしまうと思われます。また、その隙間も団粒構造の様に、スポンジや炭みたいに多孔質状の孔隙があるわけではないので、ある程度の保水力を超えると、水がすぐに排出されずに目詰まりの様に水が抜けなくなってしまいます。この傾向も、真砂土の粒が細かくサラサラした土質で多く現れます。真砂土と一口にいっても生成された場所によって、土質にかなり違いがあります。川砂の様に粒が多きいものはまだ水はけがよい傾向があります。

 

②肥料持ちがわるい...上で述べた様に、団粒構造が発達していないので、腐植も少なく養分を蓄える力が発達していない上、土自体も養分を蓄える力(CEC=5程度)が低い。ですので、土からの養分の放出が少なく、肥料等を与えても蓄えれず流れ出てしまう特徴があります。

 また、真砂土を良く見てみると、細かい砂状と小さな石粒状の状態が確認出来ると思います。この小さな石粒状の状態を造岩鉱物といい、まだ岩石が完全に風化していない途中の状態であることを示しています。この石粒状の造岩鉱物状態では、まだ水や根に溶かされて、鉱物中にある成分が溶け出し、養分を供給してくれます。しかし、これも最少の2~3年までで、その後は、どんどんボロボロになり栄養の出きった出汁殻の様になり、かたく痩せた土壌になってしまします。

 

これら、真砂土の欠点を補ってやるためには、

・粘土鉱物のもつ資材や粘土分をもつ土壌を補ってあげる。しかし、粘土鉱物状の資材はコスト的に費用がかかります。また粘土を実際に投入して混ぜようとしても、粘土は乾けばカチカチ、水を含んでいると非常に粘り気を含んで伸びるだけで、現実的になかなか混ざりません。少しコツが要ります。

 

・有機物資材を投入し、堆肥で栄養分を蓄える力を補ってあげる。

しかし、砂質は有機物を投入しても分解が早く、腐植が生成しにくいので、継続的に投入してあげる必要があります。

 

一般的に、真砂土にバーク堆肥で土壌改良してあげる方法が一般的ですが、これだけでは粘土分が足りません。

土質は真砂土の質感のままの状態です。

 

ここで、弊社の土壌改良では、真砂土と弊社の黒土とさらに各種堆肥や改良剤で

真砂土の改良土壌である良質土を安価に提供出来る様に日々取り組んでいます。

一度ご検討いただければと思います。

 

写真は、真砂土でもいろいろな種類のまさ土です。産地や土質によって違いが確認できますね。

同じ真砂土でも、粒の細かいものから粗いもの、鉄分の現れているもの、風化の進んだものなど様々ですね。

 

 

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コメント: 1
  • #1

    岡本 (金曜日, 09 2月 2024 13:17)

    こんにちは。真砂土の土壌改良に苦戦しています。昨年7月に庭をガーデン業者に依頼しました。
    土は基本真砂土でその後のガーデニングで植物がうまく育ちません。土壌改良にバーク堆肥、農協で売っている牛糞堆肥を混ぜていますが30センチも掘るとガラが出てくる上、広いので体力的に厳しく苦戦しています。
    何かよい手立てはありませんか。
    よろしくお願いします。