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刈谷市に花の土を配達

 刈谷市の生産者の方へ花の土をお届けに行って参りました。花苗を生産されています農家さんで、いつも明るく楽しい生産者の方です。いつも栽培の方法やいろいろ質問をすると丁寧に答えていただける熱心な方です。パンジー、ビオラ、葉牡丹などを花苗を生産されていて種まき後の移植用土に用いていただいています。

 

 ここの生産者さんでは、パーライトを多めに入れて、排水性を良くしてお使いいただいています。

 水遣り3年と言われる様に、栽培される植物によって、水遣りの仕方は変わってくるらしく、水持ち、水はけの好みも人様々です。

 ある人は、水遣りの回数を減らしたいから、水持ちがなるべくいいものがいいと仰いますし、またある人は、夏の暑い時期は1日3回は水遣りをやらないといけないから、なるべく水持ちのいい用土がいいとも仰います。一方で、水を適時に切らしてあげるタイミングが重要だとも仰る方も見えます。本当に人によって様々です。

 

 グリーンソイルの園芸用土は、水持ちの良い培養土で水遣りの回数も少なく済むタイプとなっています。また、めずらしく腐植を含む黒土を用土に用いているので、根の張りが違ってきます。やはり、【黒土】が多い方が、細根が多く根の張りが多くなります。普通に考えれば、水はけがもっと良く、空気のたくさん入る土の方が根張りが良くなりそうなのですが、腐植を含む黒土を用いて栽培すると、水持ちがいいにも関わらず、根張りも良くなるといった結果が現れます。“黒土の不思議な魅力”とされるところですね。愛知県の生産者の方は、ケト土と言った方が馴染みが深いというか、ピンときやすいかもしれません(厳密には、ケト土とは似ている様で違うのですが…)。軽量用土とは水持ちも根張りも違います。

 

 また、実験的にいろいろな配合も試して頂いたりして、大変お世話になっていまして、本当にありがたいお客様です。

 今年は花苗の方はひと段落したそうで、これから寒くなっていくので、管理の方に気を使われる時期だと思います。今年は暖冬予想が出ていますが、数年前の暖冬の時は、冬になって暖かい日が急に続いた時、植物が一気に春になったと勘違いしたらしく、年内に急に成長し、葉牡丹など徒長してヒョロヒョウの苗になっていまったという事がありました。花でも野菜でも、冬は寒さに当たらないと、色づきや甘さといったものが出てこないので、今年も注意が必要かもしれないですね。やはり、自然のあるべき環境で育たないと、通常から外れた環境では、イレギュラーに対する対応が迫られる事が増えてきます。そこが、栽培の難しさであり、面白さでもある部分ですけどね。

 

 何はともあれ、今年も冬を何事もなく乗り切って頂きたいものですね。

 では、今後ともよろしくお願いいたします。