前回、粘土の排水対策としてもみ殻の活用法について触れましたね。
もみ殻を入れると、時間はかかるが少しずつ改善されていくということでしたね。
前回の話で出てきたもみ殻は、“生”のもみ殻のことです。生のもみ殻は、撥水性といって乾くと水を弾く性質があるのですよね、。ピートモスなんかもこの現象が起こります。
ですので、粘土の対策として、入れるならいいのですが、これを砂地に入れたらどうなるでしょうか?
砂地は、排水性が良い反面、保水性に劣る土壌でしたね。そこへ、もみ殻を入れたらどうなるか?余計に水を排水してしまって乾きやすい土壌になってしまいますね。
なので、砂地の土壌にもみ殻を投入するのは注意する必要があります。
では、生のもみ殻でなく、堆肥化させたもみ殻ではどうでしょうか?
もみ殻堆肥というものですね。
この堆肥も発酵させ熟すのに、時間がかかります。自分でやると何度も切り返して一年以上堆積させておく方がいいです。作り方は、いろいろな方法があるので調べればすぐにわかると思います。
主に、もみ殻と米ぬかや鶏糞を一緒に混ぜ合わせ、何層も重なる様にサンドイッチ状に堆積させてゆきます。もみ殻は乾きやすいので、たっぷりの水をかけて1年以上切り返し堆積させると次第に分解し、堆肥化していきます。
中には、籾殻をすり潰して、分解されさやすい状態にさせた後に、堆肥化させるところもあるようです。
籾殻堆肥は、有機栽培の方が使う傾向が多いようです。生の籾殻にしろ、籾殻堆肥にしろ使う方は、人それぞれで土質と考え方によって、様々みたいですね。
粘土質の人は、生のもみ殻をまく人が多いみたいですが、これも撒かない人は絶対に撒かないのでどちらがいいかは人それぞれです。
というのも、籾殻自体は、産業廃棄物に近い状態で、秋以降処理に困って余っている状態です。非常に有効な資材なら、処理=捨てるのにも費用がかかるので積極的に有効活用されているはずです。農家さんだってもっと積極的に活用し圃場に還元しているはずです。堆肥化するにも時間と労力がかかるので、その辺りのコストを考え、やられる方とやらない方と見えるのではないでしょうか?
処理の一つの方法として、家庭菜園の方向けにもみ殻の土壌改良の仕方が進められているところもあると思います。家庭菜園の方なら、時間がかかっても堆肥化出来ますし大量に必要としなければ、それなりの量を限られたスペースで堆肥化させることも可能だと思います。
もみ殻に関しては、好みというか考え方に分かれるところが大きいみたいですね。また、良く使われる方法として、燻炭にする方法も多いです。
籾殻燻炭については、次回に見ていきましょう。
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大谷和宏 (月曜日, 25 5月 2020 23:54)
籾殻堆肥の販売はされていますか