少し前の話ですが、今週は
日本土壌協会の土づくり推進フォーラムという講演会があり、参加させて頂くために
東京の日比谷図書文化館まで行って参りました。
今回のテーマは
「最近のコスト低減、省力栽培技術と土づくり」
でして
以下の4つの項目に関してでした。
- 流し込みによる水稲省力化施肥技術
- 水稲高密度播種・育苗による低コスト栽培
- 水田転換畑における地下灌漑の活用
- 露地栽培野菜における点滴施肥・潅水栽培
私としては、水稲培土による密苗の話をメインに参加しました。
密苗のメリット・デメリット等の現状が確認出来ました。
密苗のメリットとしては、
・箱数が少なく済む→作業の軽減→費用の軽減
・密苗専用の刃の交換コストは、箱数軽減から1年でペイ出来るとのこと
デメリットとしては
・稚苗故に、2週間以降老化が始まる、活着率の低下
ゆえに、従来なら栽培スケジュールにより多少前後していてもよかったところが
苗が育苗期間を過ぎれば、すぐに移植に移らないとならないので
作業の集中、栽培スケジュールの綿密な計画等が挙げられます。
この栽培スケジュールの過密化も
通常なら籾を撒いた後、加温器に入れるところを入れずにハウスに直接並べたり
直接露地に並べたりして、通常2週間かかるところを3週間以上かけて生育する出来る様に現在調整中とのことみたいです。
これに関しては、各農家さん毎の管理方法によるところが大きそうですが、調整の仕方はありそうなところです。
いずれにせよ、どの方法でもメリット・デメリットがあるので
各農家さんが自分たちにあった方法を取捨選択していった結果残る方法が
主流な方法になっていくのだろうと思われます。
今後、密苗が主な方法になるのかどうかは
今後の時代と共に成長していくのでしょうね。
他の講演に関しても
新たな見識が広がり大いに参考になりました。
しかし、今回土づくりという観点からは、少し見方が違った講演となったので
今後の講演にそれは期待したいと思っております。
ただ、もう少し近いといいのですけでね。それは仕方のない事ですね。
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